不登校支援センターパルクに通う子どもたちをデリカウイングさまがOKOSTAに招待してくださいました。
大きな鉄板を前に、エプロンと帽子をつけて説明を聞きます。パルクの子どもの中にお好み焼きのキャベツが苦手な子どもがいました。「では、キャベツをこのくらいのせてね。」と言われてキャベツの入ったボールを渡されましたが、その子はキャベツをのせずにとなりへ回しました。するとその説明してくださっている方が、「一銭洋食みたいだね。それがお好み焼きのルーツなんですよ。この話がみんなにできてよかった。」とおっしゃったのです。私は、すごいなあと感心しました。指示どおりにしない子を無視するわけでもなく、注意するわけでもなく、そのまま受け入れてそれをいい方向にもっていくなんて素敵なことです。
長く学校に勤めていると、これができない教師にたくさん出会います。受け止める器が小さく、こうでなくてはならないと思っているので、指示どおりに進まないことに対して、排除しようとする意識が働きます。これが不登校の増加に大きく関係していると私は考えています。みんな同じでなければならないと無意識のうちに教師は考え、それが指導に出てしまっている現状だと思います。もちろんこの子は最後までお好み焼きを楽しんでニコニコして帰りました。お好み焼きのキャベツが苦手だからあんまり行きたくないと言っていた子が、行ってよかった。楽しかったと思えたのは、この方のおかげだと思います。
パルクの子どもが「今日は最高の思い出になった。」と言ったのも、納得です。OKOSTAで働く職員の方がどなたも笑顔で、とてもいい空間をつくっていらしゃったからです。不登校を経験しているけれど、学校だけが社会じゃないと知ることがとても大切なのではないかと改めて感じた一日でした。