不登校の子どもは学校に行く体力がないのではないかと感じます。不登校支援センターパルクを始めたときは、学校と同じ時間開所するつもりでしたが、毎日午後の活動があると次の日に来ることができないという状況がありました。午前中をこなすことがやっとといった状況でした。当たり前と思われるかもしれませんが、毎日来ることがとても難しいのです。パルクが行きたくない場所ではなく、行ったら楽しいのに体が動かないというのです。こんな状態で学校へ行くとかとても無理だなと感じることが多くなりました。不登校は、ただ行きたくないから不登校になるのではなく、心と身体のエネルギーの低下ということをひしひしと感じます。不登校になった子どもの親は、家でゴロゴロしてばかりで、夜眠れず朝起きないとよく言います。大人からみたら、子どもなのに、ゴロゴロするなんてと思われるかもしれませんが、疲れやすい体になっているのは確かです。
今日はパルクで秋の遠足として宮島へ行きました。自分で公共交通機関の切符を買って乗る社会学習です。たしかに少し歩きますが、信号で立ち止まるたびに座り込む子どもが多いのです。宮島に行っても、行くだけで疲れてしまって、鳥居を見たら帰るといった状況でした。これまで、体力がないなあと思うことは多かったのですが、このような活動をするとますますそう思います。パルクでは、少しずつ心のエネルギーを供給しつつ、体力の回復にも取り組まなくてはと感じる一日でした。