不登校になるとゲームをする時間が長くなります。それを何とか止めようと親が時間を規制して取り上げようとすると、必ず抵抗にあいます。時には、暴言や暴力に及ぶことも珍しくありません。
親は、ゲームが楽しすぎて学校に行けないのではないかと思っています。でも現実はそうではありません。不登校から復帰した子どもは「(不登校中の)ゲームは楽しくなかった。不安を消すためにしていた。」ということが多いです。子どもは学校へ行かないといけないことはよくわかっていて、友達と遊びたい気持ちは必ずあります。でも体がいうことをきかないのです。なぜか学校に行こうと思うと大きな不安が襲ってきて体が動かなくなるのです。その部分を解決しないまま、不登校を解消したとしても成長にはつながらないと思います。
ゲームをしているのは、時間をつぶすにはゲームしかできることがないからです。エネルギーのない中、当然勉強なんて意欲がわきませんし、楽しいと思うことが見つからないのです。その部分を理解せず、ただゲームの時間だけにこだわり、親と子の人間関係が崩れてしまうと不登校は長期化します。不登校からの復帰には、親の理解が欠かせないからです。子ども一人の力ではなかなか道を見つけ出すことは難しいです。親が子どものつらさとを理解し、それを踏まえた時間の使い方の相談をしていくことで、自分で考えて自分の時間を使うという力が生まれてきます。不登校はいろいろな力をつけるチャンスでもあります