「自分のペースで」と言っても,子どもたちはまだ自分のペースがつかめているわけではありません。自分の周りに起きていることを十分理解しているわけではありません。「今日は~しよう。」と言ったり,「今日は嫌だ。」と言ったり,その時々で言うことが変わります。それを大人たちはわがままととらえがちです。確かにそれに振り回されるのでわがままなのですが,叱ったとしても,説教をしたとしても効果がなく,結局,「この子はわがままだ。」ということで,周囲もその子も困り果てるということになります。
どこまでが自分のペースで許容されるのか,判断することは何なのかをはっきりさせてから子どもと話すことが大切です。特に不登校になると学校に行く行かないの判断を任せることが多いです。でもこの判断は難しい判断です。子どもの状態を客観的に確認しながら話し合うことが必要です。時には「今日は休んで体調を整えて明日行こうか。」とか「2から3日休んでみる?」と提案することも大切です。