不登校を経験した子どもは多かれ少なかれ傷ついています。その心が癒えるには,時間がかかります。これまで,「このままではどうなるか不安」という保護者と相談しながら不登校対応を進めてきました。焦れば焦るほど時間がかかり,子どもたちが追い詰められていきます。保護者が今の子どもの現状を受け止め,時間をかけて向き合おうとすると,みるみる子どもの表情がよくなっていきます。
そのときいつも私は「子どもの長い人生の中で1年や2年はほんの少しの時間です。そこで自分が見つけたものは将来きっと役に立つはずです。焦らずゆっくり進んでいきましょう。」とお話していました。パルクも焦らずゆっくりです。
4月の迎え方
この時期は、親子ともに不安定になる時期でもあります。特に不登校の子どもは、変化が苦手な子が多いので「4月からどうなるんだろう」といった漫然とした不安に駆られることがあります。これまでパルクで安定した生活を送っていても、学校のことを考えると不安になるのは当たり前のことです。
ただ、学校へ行く心準備ができた子にとっては、いいチャンスとなります。それを見極めるのは大変難しい作業です。そこでパルクと保護者が納得して先を見通すことが重要になります。
連携をしっかり行って子どもに対応することが一番の近道となります。焦らずゆっくり進んでいきましょう。