自由時間

不登校の子どもたちにとって自由時間を仲間と過ごす経験がどうしても不足してしまいます。「トランプしよう。」「うん。いいよ。」と言った会話がコミュニケーションの第1歩となります。「負けた!じゃあもう一回しよう。」という積み重ねがコミュニケーション能力を鍛えていくのだと考えます。決してSST(ソーシャルスキルトレーニング)とかいった訓練ではなくても,コミュニケーションの楽しさを知る経験がコミュニケーションを支えていると思います。これを子どものときから,失敗しながらもその楽しさと難しさを経験していくことが重要なのではないかと思うのです。今コミュニケーション能力が課題とよく言われますが,これはこういった何でもないコミュニケーション体験が幼少期から不足しているのではないかと思います。さらに不登校になれば,ますますこの経験が不足していくのです。自由時間にふと起こる自然発生的なコミュニケーションがとても大切だと思うのです。