遊びは子どもの心にエネルギーを与えます。人と関わることの楽しさがエネルギーを与えてくれるのだと考えています。不登校になったときには,遊ぶことさえできず,心の充電ができない状態になっています。無理をしないと人と関われない。人と関わることが苦痛になる。そんな状態でエネルギーがたまるわけがありません。まずは,人と関わりたくなるまで,待つというのも大切な支援です。人との関わりの中で,エネルギーを消耗してしまった子どもは,人と関わることが苦痛なのです。でも,本来,人は人との関わりの中で生きているので,エネルギーが少しでも出てきたら,必ず,人と関わりたくなるものです。
その途中で,あれこれ試して,せっかく貯めたエネルギーを消耗し,空になってしまう。これを繰り返すたびにどんどん傷ついてしまう状態が多く見られます。「このまま何もしないとどんどん悪くなってしまうかもしれない。」という呪縛から解き放たれてから,心のエネルギーは回復していきます。