今日うれしいお便りがきました。以前相談に来られた保護者からです。子どもが不登校になって学校の対応が納得できないというお話でした。いろいろお話を伺ううちに、確かに保護者にとっては納得の行かない対応です。結構学校にも苦情を伝えたし、学校から連絡があるけれど、話したくないといったお話でした。こういったことはよくあります。でも、もし子どもが学校に行きたいと思うのならば、ここは子どものために少し歩み寄る姿勢が大切だとお話しました。だって、親が話したくもない学校へ、子どもが安心して行けるはずがありません。不登校の子どもは、不安なのです。その不安を保護者がとりのぞいてあげることはとても大きなことです。
そのお母さんがすばらしいのは、自分から担任の先生に自分の気もちをお話したとのことでした。すると担任の先生はその不安を受け止めてくださったのです。お母さんはもう一度学校を信じようと思ったそうです。最初は不安がっていた子どもは、日に日に学校へ行くようになりました。今では、抵抗なく通っているとのことです。
そして、お母さんは、学校や担任の先生のおかげだと感謝しているとのことでした。その延長線で私にまで感謝の気持ちを伝えてくださったのでした。なんといってもお母さんの力の賜物なのですが、周囲に感謝することができるお母さんはとても幸せなのだと思います。周囲の人に感謝すること、それが人の幸福感に大きく影響します。感謝の力は周囲だけではなく、自分をも幸せにしてくれます。これを忘れない限り、何でも乗り越えられると思っています。