不登校支援センターパルクについて

不登校支援センターパルクスタート

2022年9月1日、2名の利用者でパルクスタートしました。
パルクが居場所となるように一人一人を大切にした取り組みを展開していきたいと思います。

まずはパルクに通うことに慣れることから始めます。
家にいる時間が長かった子は、精神的にも体力的にも活動量が減っています。
それをゆっくりゆっくり新しい環境に適応していけるように支援していきます。

学習内容もまずは得意不得意を確認しながら、本人の意思を大切にして進めていきます。
ここでは、頑張ることよりも勉強を楽しむことを大切にします。
自分で決めることの楽しさを基盤にして学習に向き合う意欲を高めていきます。
このことが自己肯定感や自己効力感を高めて「心の元気」を回復することにつながっていきます。

マインドフルネス

9時のアラームがなると席について朝の会を始めます。
作ってくれた日付の確認と健康観察をしてから、マインドフルネスを進めています。

マインドフルネスの絵本を一日1ページずつ進めていきます。
心を落ち着ける呼吸法や集中力を高める方法を学んでいきます。
まだまだ導入段階で1分ぐらいの内容ですが、何度も繰り返しながら自分の気に入った呼吸法を見つけて実際に使えるようになったらいいなと思います。

個別学習

9月は最初なので「強み」「弱み」を見つけていきます。本人の意欲を大切にしながら進めています。

今は、「コグトレ」「アインシュタイン脳ドリル」「さがし算」などいろいろな角度から15分程度を目安に学習しています。

ここで大切なのはアラームが鳴ったら自分で学習をはじめることです。そしてわからないことは「わからない。」と指導者に伝えることです。
自分で答え合わせをしたり時間を計ったりして自分で学習するスタイルを身につけます。

学習方法も自分に合ったものを見つけていくことが今後につながると考えています。

昼食づくり

子どもたちが一番楽しみにしているのがこの昼食づくりです。

おむすびと味噌汁はほぼ自分たちでつくることができます。
お米を量ってお米をといで水を量って入れることや包丁の扱いも上手になりました。

ホットケーキや焼きそば、たこ焼きと毎日「おいしいね」と言いながら食べます。
11時から作り始めるのですが、最近は11時30分には「いただきます。」をしています。
なぜか10時30分ごろから「おなかすいた~」の声が聞こえます。

パルクを知ろう

パルクの周りの様子を知ることで、パルクをよりよくしたいという気持ちになることを願って周囲の探検をしています。

家にいることが長いと活動量が減っていて体力が落ちています。まずは近くから少しずつ進めていきます。
9月は「比治山神社」「多聞院」「比治山公園」に行きました。

10月にはまんが図書館に行ってみようと話しています。
今後バスに乗って校外学習もしたいと思います。

いろいろな体験を通して視野を広げていく活動が「心の元気」にはとても重要です。