不登校の子どもに限らず,自分のことは自分で決めるという考え方はとても大切です。自分の人生を自分で歩むことが幸せの入り口だからです。そのことは,不登校支援センターパルクに相談に来られた保護者にいつもお伝えします。親から「学校にどうしたら行くようになりますか?」と聞かれたとき,「自分で決めることがとても大切です。学校へ行くか行かないかが自分で選択できるような環境をつくってあげてください。」とお伝えします。よく親は圧力をかけて,「~しないと○○になるよ。」とか「昨日は行くって約束したじゃない!」と責めて何とか学校へ行かせようとします。でも,子どもは冷静に考えれば考えるほど,学校へは行くべきだと思っているし,行きたいとも思っています。でも体と心がなぜかついていかないのです。それに圧力をかけたところで,回復は難しいのです。
不登校から学校復帰をした経験のある保護者から,「学校に行かせよう。行かせようとしていた時は,全然いけなかったのに,見守っていたらいつの間にか,学校へ行くというようになったんですよ。それこそ何か吹っ切れたんですかね。」というお話をよく聞きます。落ち着いて自分が考えたらきちんと結果が出たのでしょう。待つことはとても不安でつらいことだけど,子どもを信じて待つのは大切です。この経験が親も子どももともに成長していくのです。