心と体は連携していることは,よく知られていることです。体が弱っているときは,心もふさぎがちになり,心が疲れているときは,なぜか動くことがおっくうになる。
不登校になっている子どもは,まさにその状態にあります。不登校になりたくてなる子どもはいません。そればかりか,学校へ行くことが正しくて行けない自分が悪いとまで考えているものです。でも子どもはそのことを表現することができず,朝起きれないとかゲームをしながらだらだら過ごしています。実は自分でも不登校が受け入れられず困惑している状態です。その時,家族がいつもと様子が違うことや表情が暗くなっていることに気づいて子どもに何かが起きていることを感じ取り,その不安を理解してあげることが,まず第1歩です。不登校という現実から家族が不安になり,子どもを責めてしまう。何とか学校に行かせてしまう。それが不登校を長期化させることが多いです。今の状態をそのまま受け止め,これから何ができるかを考えていくことが大切です。心と体はつながっています。だから不安が強いと体力もなくなっていくのです。不登校の場合は外へ連れ出して体力をつけるよりも心のケアを優先するほうが効果的です。
